Z3誕生から70年-ベルリン生まれの世界初完全動作するコンピュータ
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コンピュータの製造国についてまず思い浮かぶのは現在ではアメリカ合衆国、シリコンバレーや東南アジアの国々ではないでしょうか。それだけにデジタル革命揺籃の地が70年前のドイツであるといえば、大きな驚きをもって受け止められます。1941年、ベルリンのエンジニア、コンラート・ツーゼ(Konrad ZUSE)が世界初の完全動作するコンピュータ、プログラム制御式計算機Z3を開発しました。
1910 年6月22日ベルリン生れのツーゼは、ベルリン・シャルロッテンブルク工科大学で機械工学を履修後、25歳でヘンシェル航空機製作所に就職。その1年後、エンジニアが計算作業から解放されるようにと、プログラム可能な機械についてアイデアを確立しました。その構想を実行に移すべく、ツーゼは同社を退社し、 1938年には機械式計算機Z1を完成させます。もっとも部品の精度不足のために完全動作には至りませんでしたが、この機械は作動しました。二進数で表現された片対数の浮動小数点を用いた世界初のコンピュータで、プログラムはブールの命題論理に基づくものでした。
ツーゼは1939年から自らの機械に改良を加えるとともに、更に技術開発を進めて、1941年には計算装置とメモリーに電話機用のリレーを使ったZ3を完成させました。Z3は自動制御の二進法による計算機で、今日では世界初の完全に動作するコンピュータとして広く認知されています。
ベルリンにあるドイツ技術博物館のコンピュータ技術の展示部門ではツーゼ生誕100周年を期して2010年から新しいコンセプトで双方向参加型の常設展示を行っています。Z3誕生から70年を記念して開かれる同展を是非ご覧ください。テーマごとに以下の6つのコーナーで、ベルリンの発明家ツーゼの生涯と彼が作った計算機、そして世界の技術史における位置付けなどが紹介されています。
1.世界初のコンピュータZ1
2.第二次世界大戦中のコンピュータ開発
ツーゼとその発明(1939年から1945年まで)
3.ツーゼ合資会社:西ドイツの企業史の一こま
4.発明家コンラート・ツーゼ: 最初のチェス・プログラムから螺旋タワーまで
5.芸術家コンラート・ツーゼ
6.コンピュターの歴史
ドイツ技術博物館HP